2D グループと 3D グループの特性

2D グループと 3D グループでは動作のしかたが異なります。2D グループと 3D グループで「グループ」インスペクタ内のパラメータも異なります。

図に 2D の「グループ」インスペクタと 3D の「グループ」インスペクタが表示されています

3D グループの「グループ」インスペクタには、「平坦化」および「レイヤーの順番」パラメータが含まれます。「平坦化」チェックボックスを選択すると、3D グループ内のレイヤーとグループが 2 次元平面に配置されます。「レイヤーの順番」チェックボックスを選択すると、3D グループ内のレイヤーとグループが、深度の順番(キャンバスでの Z 軸に沿った位置)ではなく「レイヤー」リスト内の順番に従って合成されます。詳しくは、3D 交差を作成するを参照してください。

2D グループの「グループ」インスペクタには、「固定解像度」パラメータが含まれます。「固定解像度」チェックボックスを選択すると、グループのサイズをスライダを使って手動で設定できます。デフォルトでは、「固定解像度」は無効で、グループのサイズはそのグループ内のレイヤーにより決まります。詳しくは、グループサイズを制限するを参照してください。

2D グループの特性

  • ネストされたレイヤーとグループは、レイヤーの順番(「レイヤー」リストに示される階層構造)に従ってキャンバス内で合成されます。ただし、2D グループ内にネストされていない隣接する 3D グループでは、深度の順番に基づく交差が可能です。

    2D グループと 3D グループの両方を含むレイヤー配置の「レイヤー」リストとキャンバス

    上の例では、2D の「Foreground」グループにある 2 つのグレイのボールが、シーン内のそのほかのどのオブジェクトよりも前方に合成されます。「Group A」と「Group B」は、3D グループなので交差していますが、同じルート階層にある 2D グループとは交差しません。

  • 2D グループは 3D グループにネストできます。

  • 3D グループ内にネストされていない 2D グループは、カメラがアニメートした場合でもカメラにロックされます。(カメラについて詳しくは、カメラと表示を参照してください。)

  • フィルタはローカル空間内で 2D グループに(つまりイメージに対してフラットに)適用されます。

    2D グループのチェッカーボードに「渦巻き」フィルタが適用されたキャンバス
  • ライトが使用されているときは、グループは 1 つのオブジェクトとしてライティングされます。ネストされたレイヤーとグループが個別にライティングされることはありません。

    参考: 3D グループ内にネストされていない 2D グループは、ライトの影響を受けません。

  • 2D グループはフラットであるため、「情報」インスペクタに「ドロップシャドウ」、「四隅の角」、「クロップ」パラメータがあります。

  • 2D グループには固定解像度を設定できます。

3D グループの特性

  • ネストされているレイヤーとグループは、深度の順番(Z 軸に沿った位置による)で合成されます。

  • 3D グループが 2D グループ内にネストされると、3D グループはフラットになります。つまり、ネストされた 3D グループは、フラットなカードのように機能し、カメラを無視します。また、平坦化されたグループはプロジェクト内の 2D グループやほかのグループのレイヤーとは交わりません。

  • フィルタは、表示空間内で 3D グループに適用されます。つまり、フィルタはグループを表示しているカメラのレンズに適用された状態でグループに適用されることになります。

    3D グループのチェッカーボードに「渦巻き」フィルタが適用されたキャンバス
  • 3D グループにライトが使用されているときは、ネストされたレイヤーとグループが個別にライティングされます。

  • 3D グループの場合は、「平坦化」パラメータが有効になっているときに限り、「情報」インスペクタで「クロップ」、「ドロップシャドウ」、および「四隅の角」パラメータが利用できるようになります。