「配置」コントロール

多くの素材レイヤーでは、3D テキストオブジェクトにマップされた、寸法の固定されたグラフィックイメージが使用されます(布地の材質のパターンやディストレスレイヤーのしわなど)。素材レイヤーでマップされたイメージを使用するときは、「テキスト」インスペクタの「アピアランス」パネルでそのレイヤーのセクションの下部にある「配置」コントロールを使用できるようになります。これらのコントロールを使って、イメージをテキストオブジェクト上にマップする方法を設定できます。

マップされたイメージの調整が 80% に設定されている 3D テキストと、マップされたイメージの調整が 22% に設定されている 3D テキストが表示されているキャンバス

複数の素材レイヤーがあり、それぞれが異なるマップされたイメージを使用している場合は、各レイヤーの「配置」コントロールを個別に調整することができます。たとえば、木の材質で作られている素材と傷のディストレスレイヤーの場合は、木目の向きをある方向に回転させてから、傷の向きを反対の方向に回転させることができます。

また、「配置」コントロールの共通のセットを使って、複数の素材レイヤーの向きを一度に調整することもできます。たとえば、木目と傷を 1 つのグループとして同じ方向に回転させることができます。「共通の配置」コントロールは、「アピアランス」パネルの「オプション」セクションにあり(素材レイヤーのコントロールの上にあります)、1 つまたは複数の素材レイヤーの配置を「共通」として指定すると使用可能になります。

「アピアランス」パネルの「オプション」セクションには、素材レイヤーに適用したテクスチャの配置のランダム化に使用できる、「グローバルな配置」コントロールのセットもあります。

「独立」の「配置」コントロール

これらのコントロールは、「アピアランス」パネルの、テクスチャまたはイメージを使用する各素材レイヤーの下部に表示されます。すべてのコントロールを表示するには、開閉用三角ボタンをクリックします。

「インスペクタ」の「3D テキスト」に「配置」コントロールが表示されています
  • 配置:イメージまたはテクスチャを、ほかの素材レイヤーとは独立して 3D テキストオブジェクトにマップするか、ほかの素材レイヤーと一緒にマップするかを設定するポップアップメニューです。次の 2 つのオプションがあります:

    • 独立:この素材レイヤーのイメージまたはテクスチャの位置、調整、および回転を調整するためのコントロール(後述)をアクティブにします。

    • 共通:この素材レイヤーの「配置」コントロールを無効にして、「アピアランス」パネルの「オプション」セクションにある「共通の配置」コントロールを有効にします。この素材レイヤーのイメージまたはテクスチャと一緒に、「共通」に設定されているほかの素材レイヤーのイメージまたはテクスチャの位置、調整、および回転を調整するには、「共通の配置」コントロール(次のセクションで説明します)を使用します。

      「テキスト」インスペクタの「アピアランス」パネルの「配置」コントロールと「次に配置」コントロール
  • 次に配置:イメージまたはテクスチャをテキストオブジェクト全体に一度に適用するか、または各グリフ(文字)に個別に適用するかを選択するポップアップメニューです。

    マップされたイメージの「次に配置」パラメータが「オブジェクト」に設定されている 3D テキストと、「グリフ」に設定されている 3D テキストが表示されているキャンバス
  • 側面の配置:マップされたイメージまたはテクスチャをテキストオブジェクトの側面にどのように適用するかを設定するポップアップメニューです。以下のいずれかのオプションを選択します:

    • 通常:イメージまたはテクスチャが、テキストオブジェクトの前面と側面に同じようにマップされます。

    • 90°回転:イメージまたはテクスチャが、テキストオブジェクトの前面にマップされ、同じイメージが 90 度回転してテキストオブジェクトの側面にマップされます。

    • 端から伸縮:イメージまたはテクスチャが、テキストオブジェクトの前面にマップされ、側面にはエッジ上のピクセルだけが繰り返されてマップされます。パターンがテキストオブジェクトの側面に伸ばされたような見た目になります。

  • 位置:イメージまたはテクスチャをオブジェクトにマップする位置のオフセットを設定する値スライダです。

  • 調整:マップされるイメージまたはテクスチャを調整するスライダです。開閉用三角ボタンをクリックすると、「X」と「Y」の各調整スライダと、「フォントサイズとの比率を固定」チェックボックス(後述)が表示されます。

  • フォントサイズとの比率を固定:このチェックボックス(「調整」の開閉用三角ボタンをクリックすると表示されます)を選択すると、テキストオブジェクトのフォントサイズを変更した場合に、適用されているイメージまたはテクスチャのサイズがそれに比例して変化します。

  • 回転:マップされたイメージまたはテクスチャを Z 軸に沿って回転させるダイヤルです。開閉用三角ボタンをクリックすると、X 軸、Y 軸、および Z 軸に沿って回転させるためのダイヤルが個別に表示されます。

「共通の配置」コントロール

これらのコントロールは、1 つまたは複数の素材レイヤーが「共通の配置」に設定されているときに、「インスペクタ」の「オプション」セクションに表示されます。これらのコントロールは、上の「独立」の「配置」コントロールのセクションで説明したコントロールと同じものです。これらのコントロールを調整すると、「共通の配置」に設定されているすべての素材レイヤーの配置(位置、調整、回転など)が調整されます。

「インスペクタ」の「3D テキスト」に「共通の配置」オプションと「グローバルな配置」オプションが表示されています

「グローバルな配置」コントロール

これらの設定は、イメージの配置が「独立」または「共通」のどちらに指定されていても、配置コントロールの影響を受けるすべてのイメージを変更します。

  • ランダム化:3D テキストオブジェクトの異なる面に、ランダムに生成されるさまざまなパターン配置を適用するポップアップメニューです。このポップアップメニューからオプションを選択して、ランダム化を側面のみに限定するか、前面と背面のみに限定するか、すべての面に適用することができます。

  • ランダムシード:別の乱数を選択してランダムなパターン配置を変更するためのコントロールです。「生成」ボタンをクリックして乱数を自動的に選択するか、独自の数字をテキストフィールドに直接入力します。