ブレンドモードの仕組み
2 つ以上のイメージを結合(合成)する方法は、ブレンドモードごとに異なります。ブレンドモードは、レイヤーのアルファチャンネルや不透明度のパラメータにも影響します。
この章に挙げる各ブレンドモードを理解する上で重要なのは、ブレンドモードでは、イメージの各カラーチャンネル内にあるブライトネスの値を基に、重なり合ったイメージのカラーが混合されるという点です。すべてのイメージは、赤、緑、青のチャンネルで構成されており、場合によってはこれらにアルファチャンネルも加わります。各チャンネルにはブライトネスの値の範囲が与えられており、そのチャンネルのカラーを使用するイメージ内の各ピクセルの強度を定義します。
重なり合ったレイヤーに対する各ブレンドモードのエフェクトは、各レイヤーのカラーの値の範囲によって変化します。重なり合ったピクセルの赤、緑、青チャンネルが数学的に組み合わせられて、最終的なイメージを生み出します。
これらの値の範囲は、黒、中間の値、または白のように表現できます。これらの領域を大まかに表すと以下のチャートのようになります。
たとえば、「乗算」ブレンドモードは、イメージ内の白のカラー値を透明になるようにレンダリングし、黒の値はそのまま残されます。すべての中間色の値は半透明になり、カラースケールの明るい方の色は、暗い部分の色よりも透明度が増します。