リプリケータとパーティクルシステムの違い
リプリケータとパーティクルシステムでは多くのパラメータが共通していますが、この 2 つはまったく異なるツールです。いずれもレイヤー(シェイプ、テキスト、イメージなど)をセルソースとして使い、それらのソースから画面上のエレメントを生成します。その一方で、無加工の素材からそれぞれが生成するエフェクトは独自のものです。パーティクルシステムでは、時間の経過と共に変化する動的な(アニメートされた)エレメントを生成します:パーティクルは生成されて、画面上の「エミッタ」から放出されます。パーティクルはキャンバス上を移動していき、システムのパラメータで指定した「自然法則」に従って消滅します。
一方、リプリケータは動的なシミュレーションではありません。リプリケータのエレメントはパーティクルのように放出されないため、発生量、表示時間、速度などのパラメータはありません。リプリケータは、ソースレイヤーの静的コピーのパターンを、指定した配置方法で組み立てます。デフォルトでは、リプリケータで作成した画面上のエレメントは静的ですが、リプリケータのパラメータをアニメートすることはできます。たとえば、単純な「スター」シェイプを画面のパターンのソースとして使い、円の外周に沿って星を複数回複製することができます。新しいリプリケータオブジェクトのいくつかのパラメータにキーフレームを設定することで、円の中心を軸に回転するように星をアニメートさせ、回転しながら星の色を変化させることができます。