縮小/拡大
「縮小/拡大」ビヘイビアでは、オブジェクトの縮尺をアニメートして、そのサイズを時間に沿って拡大したり縮小したりできます。ビヘイビアの最初のフレームでは、オブジェクトは元のサイズで表示されます。エフェクトの継続時間中にオブジェクトが拡大するか縮小するかは、ビヘイビアの設定によって決まります。縦横の伸縮率をそれぞれ独立した値に設定することで、相似的でないエフェクトを得ることができます。
参考: 「縮小/拡大」ビヘイビアは、カメラやライトに適用することはできません。
「縮小/拡大」ビヘイビアを高解像度のグラフィックスに使用して、地図や写真などのイメージをズームインすることができます。このビヘイビアを「投射」や「風」ビヘイビアと共に使うと、イメージにズームインしながら、パンすることができます。「縮小/拡大」ビヘイビアは、プロジェクト内のイメージを強調したり、強調を解除したりするものとして使うこともできます。たとえば、オブジェクトを大きくすることで注意を引き付けたり、オブジェクトを小さくして視聴者の目先を新しい要素に移動させたりすることができます。
「ビヘイビア」インスペクタのコントロールを使って、このビヘイビアを調整します:
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表現方法:ビヘイビアのエフェクトを「タイムライン」の継続時間中、どのように進行させるかを設定するポップアップメニューです。3 つのオプションがあります:
一定の倍率で指定:「倍率」パラメータを使用して、一定のピクセル数/秒でオブジェクトを拡大/縮小します。
最終到達値で指定:「最終到着値」パラメータで、パーセントで指定されている値に元の調整値を加えた値まで、オブジェクトを元のサイズから拡大/縮小します。「タイムライン」に表示されているビヘイビアが短い場合、縮小/拡大エフェクトは速くなります。
自然な調整:指数曲線を使って、調整値を小さくすることでアニメーションの速度を遅く、調整値を大きくすることでアニメーションの速度を速くして、調整が一定の速度で行われているような錯覚を生じさせます。これはデフォルトのオプションです。
倍率/最終到達値:「表現方法」ポップアップメニューで選んだコマンドに応じて、エフェクトの速度と強度を設定するスライダです。開閉用三角ボタンをクリックすると、縦横の比率を個別に調整するための X と Y の各スライダが表示されます。
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湾曲:元のサイズから最終のサイズまでの加速度を調整するスライダです。「湾曲」の値を大きくすると、エフェクトがイーズイン/アウトします。「湾曲」は、「タイムライン」でのビヘイビアの長さから「終点のオフセット」を引いた長さで決まるため、エフェクトの全体的な継続時間には影響を及ぼしません。
参考: 「湾曲」パラメータは、「表現方法」パラメータが「自然な調整」に設定されているときは利用できません。
終点のオフセット:ビヘイビアのエフェクトの終了位置をフレーム単位でオフセットするためのスライダです。「タイムライン」における位置の最後のフレームが基準になります。このパラメータを調整することで、「タイムライン」でのビヘイビアバーの終了点よりも前に、ビヘイビアを停止できます。
HUD は、2 つの四角形の領域からできています。まず、点線で描かれた四角形は、オブジェクトの元のサイズを表しています。2 つ目の、単色の四角形は、相対的な伸縮率を表しています。単色の四角形の辺をドラッグすると、オブジェクトが縮小/拡大します。スライダをドラッグすると、HUD コントロールの縮尺が調整されて、エフェクトが増減します。