エッジ衝突

「エッジ衝突」ビヘイビアは、複雑な動きのシミュレーションを設定するときに、オブジェクトがキャンバスの外に出ないようにするのに適しています。「エッジ衝突」を適用したオブジェクトは、キャンバスのフレームのエッジに衝突すると、停止するか、または跳ね返ります。たとえば、オブジェクトに「投射」ビヘイビアを適用し、そのオブジェクトをフレームのエッジに向かって投げ出す速度を設定してから「エッジ衝突」を適用すると、オブジェクトは、フレームのエッジにぶつかった後、「バウンドの強さ」パラメータに従ってエッジから跳ね返ります。「エッジ衝突」は、キャンバスより大きなレイヤーには作用しません。

オブジェクトが跳ね返る角度は、キャンバスのエッジに衝突する角度によって決まり、跳ね返ったに移動する速度は、「バウンドの強さ」パラメータで設定されます。

重要: デフォルトでは、「エッジ衝突」ビヘイビアは、プロジェクトのサイズと境界ボックスを使って、オブジェクトがキャンバスのエッジとどのように衝突するかを決定します。たとえば、「NTSC 放送用 SD」プロジェクト(720x486 ピクセル)では、オブジェクトはプロジェクトの境界ボックスの右端と左端で跳ね返ります。グループ(パーティクル、テキスト、およびオブジェクト)に関しては、オブジェクトの中心のみが使用されます。「幅」と「高さ」パラメータを調節すれば、キャンバスからはみ出してからオブジェクトが跳ね返るようにすることもできます。アルファチャンネルが境界ボックスよりも小さいオブジェクトにこのビヘイビアを使う場合は、オブジェクトの「情報」インスペクタで「クロップ」パラメータを調整して、できるだけ境界ボックスがイメージのエッジに近付くようにします。

「ビヘイビア」インスペクタのコントロールを使って、このビヘイビアを調整します:

  • サブオブジェクトに適用:このビヘイビアを、グループ、パーティクルエミッタ、リプリケータ、テキストレイヤーなど、複数のオブジェクトを含むオブジェクトに適用した場合に使用できるチェックボックスです。このチェックボックスを選択すると、親オブジェクト内のすべてのオブジェクトは、個別に作用を受けます。このチェックボックスの選択を解除すると、親オブジェクト内のすべてのオブジェクトが一様にビヘイビアの作用を受けます。

  • バウンドの強さ:エッジに衝突した後にオブジェクトが移動する速度を設定するスライダです。値を 0 にすると、動きの方向に対して垂直なエッジに衝突した場合、オブジェクトは完全に停止します。値を大きくすると、衝突した後にオブジェクトは、より速く移動します。このパラメータは、バウンドしたエッジに垂直方向にあるオブジェクトの速度を遅くするだけです。

  • アクティブエッジ:6 つのチェックボックスによって、「エッジ衝突」ビヘイビアで衝突するボックスのどのエッジを検出するかを決めます。エッジは好きな組み合わせでオン/オフすることができます。

    • 左側面:衝突の左端を定義します。

    • 右側面:衝突の右端を定義します。

    • 上面:衝突の上端を定義します。

    • 底面:衝突の下端を定義します。

    • 背面:衝突の背面の端(Z 空間での)を定義します。

    • 前面:衝突の前面の端(Z 空間での)を定義します。

  • 幅:プロジェクトのサイズ以外の幅(キャンバスの右端と左端)を設定するスライダです。デフォルトでは、「幅」はプロジェクトのサイズに設定されています。

  • 高さ:プロジェクトのサイズ以外の高さ(上端と下端)を設定するスライダです。デフォルトでは、「高さ」はプロジェクトのサイズに設定されています。

  • 深度:「エッジ衝突」の深度(Z 空間の背面と前面)を設定するスライダです。デフォルトでは、「深度」は 100 ピクセルに設定されています。