「タイムライン」トラック領域にレイヤーを追加する

「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、または「メディア」リストから「タイムライン」のトラック領域にメディア項目をドラッグすると、新しいレイヤーを組み込む方法を選択できるドロップメニューが表示されます。トラック領域のどこに項目をドロップするかによって、メニューに表示されるオプションが異なります:「コンポジット」、「挿入」、「上書き」、または「交換」。

オプションが表示された「タイムライン」のドロップメニュー

「タイムライン」トラック領域にライブラリ・エフェクト・オブジェクト(ビヘイビア、フィルタなど)をドラッグすることもできます。ただし、エフェクトオブジェクトはメディアレイヤー(イメージ、ビデオクリップ、オーディオクリップなど)に適用されるため、スタンドアロンオブジェクトとして追加することはできません。

参考: ドロップメニューが表示される前にマウスボタンを放した場合、項目はコンポジット編集として、「タイムライン」ではほかのトラックの上、キャンバスではほかのレイヤーの一番上に追加されます。

新しい「タイムライン」トラックにレイヤーを追加する

プロジェクト内のほかのレイヤーを変更せずにレイヤーを新しい「タイムライン」トラックに追加するには、コンポジット編集を使用します。コンポジット編集では、トラックのドラッグ先レイヤーの上にレイヤーが追加されます。

グループに新しいオブジェクトが合成される前と後の「タイムライン」
  1. 「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、または「メディア」リストから「タイムライン」のトラック領域に項目をドラッグします。

    ドラッグ中に、ポインタの位置に現在のフレーム番号を示すツールヒントが表示されます。

  2. 新しいレイヤーを開始したいフレームまでドラッグしたら、背景にするレイヤー上にポインタを合わせて、ドロップメニューが表示されるまでマウスボタンを押したままにします。

  3. ドロップメニューから「コンポジット」を選択します。

    新しいレイヤーがプロジェクトのドラッグ先レイヤーの上に合成されます。

既存のレイヤーを分割してレイヤーを挿入する

新しい「タイムライン」トラックにレイヤーを挿入するときに、既存のレイヤーを分割して時間的に後ろにずらすことで新しいレイヤーのスペースを作るには、「挿入」コマンドを使用します。たとえば、既存のレイヤーが含まれているグループに 100 フレームのムービーを挿入すると、新しいムービーは「タイムライン」内のムービーをドロップしたフレーム位置に追加され、元のムービーの残りのフレームが 100 フレーム分移動します。

グループに新しいオブジェクトが挿入される前と後の「タイムライン」

既存のレイヤーの中ほどに新しいレイヤーを挿入すると、既存のレイヤーが 2 つのレイヤーに分割され、それぞれが個別のトラックに表示されます。

  1. 「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、または「メディア」リストから「タイムライン」トラック領域にある既存のバー上に項目をドラッグします。

    ドラッグ中に、ポインタの位置に現在のフレーム番号を示すツールヒントが表示されます。

  2. 新しいレイヤーを開始したいフレームまでドラッグして、ドロップメニューが表示されるまでマウスボタンを押したままにします。

  3. ドロップメニューから「挿入」を選択します。

新しいレイヤーがトラックに挿入され、元のバーが 2 つに分割されて、挿入位置より後のフレームが後ろに移動します。

既存のレイヤーを新しいレイヤーに置き換える

「タイムライン」で既存のレイヤーを新しいレイヤーに置き換えるには、「上書き」コマンドを使用します。

オブジェクトが上書きされる前と後の「タイムライン」

新しいレイヤーがグループ内の既存のレイヤーよりも短い場合、「上書き」オプションを選択すると、既存のレイヤーの継続時間が分割され、新しいレイヤーが表示されたフレームだけが削除されます。

  1. 「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、または「メディア」リストから「タイムライン」トラック領域のバーに項目をドラッグします。

    ドラッグ中に、現在の位置のフレーム番号を示すツールヒントが表示されます。

  2. 新しいレイヤーを開始したいフレームまでドラッグして、ドロップメニューが表示されるまでマウスボタンを押したままにします。

  3. ドロップメニューから「上書き」を選択します。

元のレイヤーのフレームが新しいレイヤーのフレームに置き換えられます。元のレイヤーのフレーム数が新しいものより多い場合は、元のレイヤーが 2 つのレイヤーに分割されて、余分なフレームが残ります。

「タイムライン」。短いオブジェクトが長いオブジェクトに上書きされて、元のオブジェクトを分割しています。

既存のレイヤーを同じ継続時間のレイヤーに置き換える

既存のレイヤーを同じ継続時間のレイヤーに置き換えるには、「交換」コマンドを使用します。「交換」コマンドは「上書き」オプションと似ていますが、新しいレイヤーの継続時間をそのままプロジェクトにドロップする代わりに、既存のレイヤーの継続時間が使用されます。たとえば、30 秒のクリップを 5 秒のクリップにドラッグする際に「交換」を選択すると、既存の 5 秒が長い方のクリップの最初の 5 秒と置き換えられます。長いクリップと短いクリップを交換する場合、たとえば 10 秒のクリップと 5 秒のクリップを交換する場合は、最初の 5 秒間が置き換えられ、残りの 5 秒間はそのままになります。

「交換」編集では、フィルタ、ビヘイビア、およびキーフレームも元のレイヤーから新しいレイヤーに移動します。

参考: 「交換」コマンドはオーディオファイルで使用できません。

  1. 「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、または「メディア」リストから「タイムライン」トラック領域のバーに項目をドラッグします。

    ドラッグ中に、現在の位置のフレーム番号を示すツールヒントが表示されます。

  2. 新しいレイヤーを開始したいフレームまでドラッグして、ドロップメニューが表示されるまでマウスボタンを押したままにします。

  3. ドロップメニューから「交換」を選択します。

古いレイヤーが新しいレイヤーに置き換えられます。

複数のレイヤーを追加する

「タイムライン」に複数の項目をドラッグすると、新しいレイヤーが既存のレイヤーの上に別のトラックとして表示されます。これは 1 つのオブジェクトのコンポジット編集を行う場合と同様です。ドロップメニューによって、追加したレイヤーをコンポジットとして重ねるか、レイヤーの後ろに(順番に)つなげて表示するかを選択できます。

元のクリップ、シーケンスにコンポジットとして追加された複数のクリップ、順番に追加された複数のクリップを示す「タイムライン」
  1. 「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、または「メディア」リストで、Shift キーまたは Command キーを押しながら複数の項目をクリックして選択し、「タイムライン」のトラック領域にドラッグします。

  2. 新しいレイヤーを開始したいフレームまでドラッグして、ドロップメニューが表示されるまでマウスボタンを押したままにします。

  3. 必要に応じて以下の操作を行います:

    • レイヤーを同じ開始点にスタックする:ドロップメニューから「コンポジット」を選択します。

      複数のレイヤーが同じ時間上の点でプロジェクトに追加され、新しいレイヤーが個別のトラックで表示されます。

    • レイヤーを順番にスタックする:ドロップメニューから「順番に追加」を選択します。

      複数のレイヤーがプロジェクトの個別のトラックに追加されます。「タイムライン」上では並んで表示されます。

ドロップメニューが表示される前に「タイムライン」のトラック領域でマウスボタンを放した場合は、デフォルトでコンポジット編集が適用されます。また、複数のレイヤーを「タイムライン」のレイヤーリストにドロップすることもできます。この場合もコンポジット編集になります。