隠れたポイントやフレーム外のポイントをトラッキングする
さまざまなトラックパラメータ設定を検証する以外にも、画面外への移動や前を横切るオブジェクトによって隠されることになったトラックポイントを修正する基本的なテクニックがあります。
以下のシーケンスは、オフセット・トラッキングの候補の例です。車が前方に移動しながら、1 本の木を横切っています。この木は、一時的に参照パターンを妨害しています。
参照パターンが隠れてしまったら、「トラックをオフセット」チェックボックスを使用してトラックを動かし、元の参照パターンから別の領域の新しい参照パターンを選択します。元の参照パターンと新しいパターンの間のオフセットが計算され、生成されたトラックパスで連続性が維持されます。
次の例では、トラックが木で隠れています。そのため、トラックを近くの参照パターンに移動し、元の参照パターンが再び表示されるまでトラッキングを続行します。ある領域が検証される場合であっても、ポイントは別の領域に保存されます。もう 1 つのトラッキングパターンでは、元のパターンと同じ方向に移動する必要があります。
画面上のトラックコントロールをイメージ中の障害物のない領域にオフセット(移動)する
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オフセット・トラックを開始するフレームに移動します。
解析中にトラッキングができなくなった場合、「Motion」では、トラッキングに失敗したフレームまで戻ります。通常、不正なトラックポイントには、キャンバス内で「x」印が付けられます。
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HUD または「ビヘイビア」インスペクタで、「トラックをオフセット」チェックボックスを選択します。
参考: 「トラックをオフセット」パラメータは、「動きを解析」、「マッチムーブ」、「スタビライズ」、「ポイントをトラック」、および「トラック」の各ビヘイビアで使用できます。「スタビライズ」ビヘイビアでこのパラメータが使用可能になる前に、「インスペクタ」の「追加」ボタンを使用して手動でトラックを追加しておく必要があります。
キャンバスで、トラック(円の中の十字形)を隠れていない新しい参照パターンにドラッグします。
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「解析」をクリックして、モーション解析を再実行します。
「Motion」が、新しいオフセット参照パターンの動きに基づいて、元のトラックポイントの軌道を引き続き解析します。
ヒント: 「トラックをオフセット」機能を使用する場合は、新しい参照パターンが元の参照パターンにできるだけ近くなるようにしてください。オフセットされた参照パターンが、元の参照パターンと同じ動きを共有し、同じ対象物上に表示されるのが理想的です。