スタビライズしたクリップから黒い枠線を取り除く
「スタビライズ」ビヘイビアを使用する場合、ショットのスムージングやスタビライズによって生じた変形により、動きを伴う黒い枠線がイメージのエッジ周辺に表示されます。これは目的のエフェクトを得るためには必要なものですが、最終的なショットにこのような黒い枠線が表示されるのは避けたいものです。
黒い枠線を取り除くには、以下の方法を使います。
クリップをズームする
「ビヘイビア」インスペクタにある「枠線」ポップアップメニューを使用すると、クリップをズームすることができます。ただし、クリップをズームするとイメージがぼやける場合があります。
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「ビヘイビア」インスペクタで、「枠線」ポップアップメニューから「ズーム」を選択します。
クリップがキャンバスの最大サイズまで拡大され、黒い枠線がエッジの周りに表示されなくなります。
スタビライズしたクリップを拡大/縮小する
作成したクリップを元のクリップと同じサイズで出力したい場合は、「スタビライズ」解析の後にイメージを拡大/縮小するのが最も早い修正方法です。ただし、黒い枠線のすべてのインスタンスがフレームのエッジの外側に来るポイントまでイメージを拡大しなければなりません。「ズーム」オプション(「枠線」ポップアップメニュー内)と同様に、この方法ではイメージがぼやけます。
参考: このワークフローは、「枠線」ポップアップの「ズーム」オプションを使用してクリップを手動でズームします。
クリップを選択し、「情報」インスペクタを開きます。
「調整」パラメータを調整して、枠線がクリップのエッジに表示されないようにします。
クリップのエッジを歪める
イメージのエッジを引き伸ばしてギャップを埋めるフィルタを検証することができます。次の例では「スクレイプ」フィルタを使います。(この解決策は、イメージのタイプに大きく依存するものであり、許容できない別のアーチファクトがイメージに発生する可能性があります。)
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スタビライズしたクリップがあるグループを選択します。
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グループに「スクレイプ」フィルタを適用してから、「中心」と「回転」の各パラメータを調整します。
左のイメージは、フィルタをグループに適用したときのクリップです。右のイメージは、「中心」と「回転」の各パラメータを調整した結果で、黒いエッジがイメージの右側まで引き伸ばされています。