シェイプ、マスク、およびペイントストロークをトラッキングする
「ポイントをトラック」ビヘイビア(「シェイプ」ビヘイビアカテゴリ内にあります)は、シェイプ、マスク、ペイントストロークに使用する目的で設計されています。
「ポイントをトラック」ビヘイビアは、以下の方法で使用します:
シェイプまたはマスクのコントロールポイントをクリップへトラッキングする(たとえばロトスコープ時)
別のトラッキング解析からのトラッキングデータをシェイプまたはマスクのコントロールポイントに適用する
オブジェクトのアニメーションをシェイプまたはマスクのコントロールポイントに適用する
(「矩形」ツール、「円」ツール、および「ライン」ツールを使用して作成される)単純なシェイプにはコントロールポイントがないため、「ポイントをトラック」ビヘイビアは単純なシェイプで動作しません。「ポイントをトラック」ビヘイビアを単純なシェイプに適用すると、そのシェイプを変換して「シェイプ」ビヘイビアを適用するかどうかを尋ねるダイアログが表示されます。
参考: 解析されたオブジェクトの動きを、(シェイプのコントロールポイントではなく)シェイプまたはマスク全体に適用するには、「マッチムーブ」ビヘイビアを使用します。
「ポイントをトラック」パラメータについて詳しくは、「ポイントをトラック」のコントロールを参照してください。
「ポイントをトラック」ビヘイビアを使用してマスクをトラッキングする
次の例では、「ポイントをトラック」ビヘイビアが、背景クリップ内で車の分離に使用されている 7 つのコントロールポイントで構成されたおおまかなマスクに適用されています。
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キャンバスに背景クリップを表示し、マスクツールを使って背景クリップの一部を分離します。
マスクの操作について詳しくは、マスクと透明度の概要を参照してください。
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マスクオブジェクトを選択し、ツールバーの「ビヘイビアを追加」ポップアップメニューをクリックして、「シェイプ」>「ポイントをトラック」と選択します。
ビヘイビアがマスクオブジェクトに追加され、シェイプ上の各コントロールポイントにトラックが表示されます。トラックの並び順は、シェイプを描画したときの順番と同じで、コントロールポイント 1 がトラック 1、コントロールポイント 2 がトラック 2、などとなります。
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トラックをドラッグして、背景のフッテージの参照パターン上の位置を微調整します。
ドラッグすると、トラック周囲の領域が拡大表示されます。
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トラックを無効にするには、「ビヘイビア」インスペクタで、該当するチェックボックスを選択解除します。
参考: 関連付けられたトラックを持たないコントロールポイントは変更されません。
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HUD または「ビヘイビア」インスペクタで、「解析」ボタンをクリックします。
マスクのコントロールポイントが、背景のフッテージの参照パターンにトラッキングされます。
この例では、自動車をクリップのほかの部分から分離できるように、マスクは移動している自動車をトラッキングしています。左側の図は、オリジナルの変更されていないクリップを示します。右側の図では、トラッキングされたマスクによって自動車が分離されるため、自動車とその背景は同じイメージの一部でありながら別々のエフェクトを適用することができます。マスクは、強いブラーおよびサチュレーション低下のエフェクトから自動車を保護します。
すべてのビヘイビアと同様、「ポイントをトラック」ビヘイビアも「レイヤー」リストの新しいシェイプにドラッグまたはコピー(Option キーを押したままドラッグ)できます。ビヘイビアを新しいシェイプに適用すると、新しいシェイプのコントロールポイントにトラックが適用されます。オリジナルのトラッキングされたシェイプよりも新しいシェイプの方がコントロールポイントが多い場合、オリジナルのトラックポイントだけが適用されます。たとえばオリジナルのトラッキングされたシェイプに 3 つのコントロールポイントがあり、新しいシェイプには 5 つのコントロールポイントがある場合、新しいシェイプのコントロールポイントのうち最初の 3 つにトラックが適用されます。オリジナルのトラッキングされたシェイプよりも新しいシェイプの方がコントロールポイントが少ない場合、新しいシェイプ上の既存のポイントだけにトラックが適用されます。
参考: ペイントストロークには通常、膨大な数のコントロールポイントが含まれています。「ポイントをトラック」ビヘイビアをストロークに適用する前に、コントロールポイントを削除するか無効にして、ペイントストロークを単純にしてください。コントロールポイントではなく、ストローク全体をトラッキングするには、「マッチムーブ」ビヘイビアを使用します。ペイントストロークについて詳しくは、ペイントストロークの概要を参照してください。
1 つのシェイプのアニメーションを別のシェイプのコントロールポイントに適用する
アニメーションシェイプのアニメーションを別のシェイプに適用すると、オブジェクトがお互いに遊んでいるように見える、楽しいアニメーションを簡単に作成できます。このワークフローの場合、使用するプロジェクトに、キーフレームまたはビヘイビアでアニメートされたオブジェクトが含まれている必要があります。
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2 つのシェイプが含まれるプロジェクトで、キーフレームまたは「基本モーション」ビヘイビアを使用していずれかのシェイプをアニメートします。
この例では、単純な線シェイプが「スピン」ビヘイビアでアニメートされます。
キーフレームを使用したアニメーションについて詳しくは、キーフレーミングの概要を参照してください。「基本モーション」ビヘイビアについて詳しくは、スピンを参照してください。
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「ポイントをトラック」ビヘイビアを非アニメーションシェイプに適用します。
「ポイントをトラック」ビヘイビアは、「レイヤー」リストで最も近くにあるアニメーションオブジェクトのアニメーションデータを継承します。(「ポイントをトラック」ビヘイビアのインスペクタの「ソース」ウェルにそのアニメーションオブジェクトのサムネールが表示されます。)
この例では、「ポイントをトラック」ビヘイビアがベジェシェイプに適用されています。
参考: 別のアニメーションオブジェクトを参照するには、そのオブジェクトを「ビヘイビア」インスペクタにある「ポイントをトラック」ビヘイビアの「ソース」ウェルにドラッグするか、「レイヤー」リストのビヘイビアオブジェクトにドラッグします。
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「ビヘイビア」インスペクタで「変形」ポップアップメニューをクリックして、「ソースに吸着」を選択します。
ラインのスピンアニメーションを「ベジェ」シェイプに適用します。頂点の接線はソースオブジェクトの変形と一致しているため、「ベジェ」シェイプでは形状が変更されます。
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ソースオブジェクトの変形に合わせて接線を揃えるには、「ビヘイビア」インスペクタの「接線を揃える」チェックボックスを選択します。
ラインのスピンアニメーションを「ベジェ」シェイプに適用します。接線は、シェイプに沿って、元のアングルで揃えられたままです。
参考: デフォルトでは、「変形」ポップアップメニューは「ソースに合わせる」に設定されています。「変形」ポップアップメニューについては、「ポイントをトラック」のコントロールを参照してください。