オンスクリーントラックを調整する

多くのトラッキングビヘイビアでは、ピクセルの領域（参照パターン）を解析するために配置可能な画面上のトラック（次の図に示す円の中の赤い十字形）を使用します。

画面上のトラックのデフォルトの色は赤色です。対象物の色によっては、トラックの色を変更し、キャンバス内でトラックを識別しやすくする必要があります。

トラッキング解析が開始されると、進行状況ウインドウが開き、トラックポイントがキャンバスに表示されます。これは、解析後のモーションパス（一連の真珠のような外観のパス）を表します。現在の再生ヘッド位置にあるトラックポイントが強調表示されます。

参考：キャンバスのトラックポイントは、「キーフレームエディタ」に表示されるトラッキングキーフレームに対応します。

画面上のトラックは、調整およびカスタマイズできます。

トラックの位置を設定する

キャンバス内でトラックをドラッグします。
ドラッグすると、トラックの位置が拡大表示され、トラックの座標が情報ウインドウに表示されます。この拡大画面は、トラックの位置を決定する際に視覚的な手助けとなりますが、検索領域や参照パターンを表すものではありません。
拡大画面は、「ビヘイビア」インスペクタの「トラックのプレビュー」領域としても表示されます。
以下のいずれかの操作を行って、トラック位置を微調整します：
- 「トラックのプレビュー」領域でドラッグします。
  プレビュー領域をドラッグすると、キャンバス内のトラックもアップデートされます。
  回転したフッテージを使用する場合、回転は「インスペクタ」の「トラックのプレビュー」領域に反映されません。ただし、キャンバスで表示を補助する拡大表示では回転が反映されます。
- 「ビヘイビア」インスペクタの下部でトラックの開閉用三角ボタンをクリックし、「位置」コントロールを使用してトラックの位置を数値的に調整します。
  参考：「トラックのプレビュー」領域の任意の場所を Option キーを押したままドラッグすると、パターンの検索サイズを上書きできます。Option キーを押したまま左へドラッグするとキャンバスで検索パターンのサイズが小さくなり、Option キーを押したまま右へドラッグするとパターンの検索サイズが大きくなります。またトラックパラメータの「トラックサイズ」スライダを使用して、検索サイズを変更することもできます。

同時に複数のトラックを移動する

キャンバス内のトラックをドラッグして選択するか、Shift キーを押したまま選択してから、選択したトラックを移動先の位置までドラッグします。
選択したトラックは黄色で表示されます。
参考： Shift キーを押したまま選択する場合は、画面上のトラックが移動してしまう危険があるため、ドラッグして選択することをお勧めします。

画面上のトラックをオフにする

以下のいずれかの操作を行います：

Control キーを押したままキャンバス内のトラックをクリックし、ショートカットメニューから「選択したトラックを隠す」を選択します。
「ビヘイビア」インスペクタで、該当する「トラック」チェックボックスの選択を解除します。
トラックの選択を解除すると、そのトラックは解析で使用されなくなります。

画面上のトラックをオンにする

「ビヘイビア」インスペクタで、該当する「トラック」チェックボックスを選択します。

画面上のトラックの色を変更する

キャンバスでトラックを選択し、「ビヘイビア」インスペクタを開きます。
トラックの開閉用三角ボタンをクリックし、「カラー」コントロールを使用してトラックの色を変更します。
詳しくは、基本のカラーコントロールを参照してください。