マッチムーブの概要

「マッチムーブ」ビヘイビアは、ソースオブジェクトの動きを解析し、その動きのデータを適用先オブジェクトに適用します。たとえば、「マッチムーブ」ビヘイビアを使って、動いているバスの側面に前景のグラフィックをロックしたり、背景のテレビ画面に前景のビデオを「固定」したり、移動する要素を色補正の目的でマスクしたりすることができます。

「マッチムーブ」ビヘイビアを使うには、プロジェクトに最低 2 つのオブジェクト(背景、つまりソースオブジェクトと、前景、つまり適用先オブジェクト)が必要です。ソースオブジェクトは、そのビデオまたはアニメーション属性(シェイプに適用されたキーフレームまたはビヘイビアなど)のトラッキング解析に基づいて動きのデータを提供します。ソースオブジェクトの動きは、適用先オブジェクトに適用されます。シェイプ、テキスト、パーティクルエミッタなどを適用先オブジェクトにすることができます。詳しい手順については、オブジェクトをマッチムーブするを参照してください。

デフォルトでは、「マッチムーブ」ビヘイビアでは、単一のトラックを適用して、ムービークリップ内の 1 つの参照パターン(小さいピクセル領域)の位置データを解析します。ただし、必要に応じて追加のトラックを適用して、位置、調整、および回転のデータを解析および記録することができます(2 ポイント・トラッキングについてを参照してください)。また、4 つのトラックを適用して(コーナー固定と呼ばれるプロセス)、テレビ画面やバスの側面の広告スペースなど、4 つの角を持つオブジェクトの位置、調整、回転データを解析および記録できます(前景オブジェクトをコーナー固定するを参照してください)。

調整可能なすべての「マッチムーブ」パラメータについて詳しくは、「マッチムーブ」のコントロールを参照してください。