ホールドアウトマスクを使って前景のイメージの一部を復元する
キーを引いているときに、残そうとしているイメージの一部を失ってしまうことがあります。これは被写体の衣類のカラーがキーイングする背景カラーとほとんど同じだったり、非常に積極的なキーイング値を使う必要がある場合に起こりえます。この例では、鳥の頭部と翼の小さな部分が、単なる青い空ではなくキーによって取り除かれています。このままでは、これらの領域で背景のイメージが鳥を透過して表示されてしまいます。
このような場合は、元のレイヤーを複製して、間違ってキーイングされている被写体の部分にマスクをかけ、キーイングされたバージョンの上に合成して埋め戻すことができます。
参考: 「スピル除去」フィルタでも、前景の被写体のカラーを変更することができます。「スピル除去」フィルタをキーイングされたレイヤーに使う際は、場合によっては同じフィルタをホールドアウトマスクレイヤーに適用して、カラーが合致しているか確認する必要があります。「スピル除去」フィルタについて詳しくは、「スピルの抑制」フィルタのコントロールを参照してください。
ホールドアウトマスクを作成する
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前景の被写体に「キーヤー」フィルタを適用します。
「Motion」の「キーヤー」フィルタの使いかたについて詳しくは、「キーヤー」フィルタの概要を参照してください。
キーイングされたレイヤーを複製します。
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新たに複製したレイヤー(「レイヤー」リストまたは「タイムライン」で元のレイヤーの上)で、元のキーイングフィルタを削除します。
「スピル除去」フィルタを使った場合、これにより被写体のカラーが変えられている可能性があるため、これは削除しないでください。
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新たに複製したレイヤーで、マスク描画ツールを使って、間違ってキーイングされた前景の領域にマスクをかけます。
キーイングされる被写体の中にマスクが完全に入っていることを確認します。
参考: 被写体が動いている場合は、ホールドアウトマスクをアニメートする必要があります。
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必要に応じて、作成したマスクのエッジにぼかしを入れ、最初にキーイングしたオブジェクトと調和することを確認します。
次のイメージでは、元のキーで残された「ゴミ」を削除することで、マスク内にクリーンなキーが作成されています。
追加の手順として、最初にキーイングしたレイヤーと作成したホールドアウトマスクを専用のグループ内にネストして、被写体全体を 1 つのオブジェクトとして操作可能にすることができます。