Motion のインターフェイスの概要

「Motion」のインターフェイスは複数の機能領域に分かれています。

プロジェクトブラウザ

「Motion」を開くと「プロジェクトブラウザ」が表示されます。このウインドウを使って、新規プロジェクトを作成したり、既存のプロジェクトを開いたりします。

「プロジェクトブラウザ」ウインドウ

詳しくは、新規プロジェクトを作成するを参照してください。

メインのワークスペース

「プロジェクトブラウザ」でプロジェクトを開くと、メインのワークスペースが表示されます。このウインドウを使って、モーショングラフィックスのプロジェクトを作成、変更、およびプレビューします。詳しくは後述しますが、メインのワークスペースは複数の機能領域に分かれています。

「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、「インスペクタ」、プロジェクトパネル、キャンバス、タイミングパネル、ツールバーが表示された「Motion」のインターフェイス

ファイルブラウザ

メインのワークスペースの左側に配置されている「ファイルブラウザ」には、コンピュータおよびネットワーク接続されたディスク上のすべてのファイルが表示されます。「ファイルブラウザ」の操作は、Finder でのウインドウの操作に似ています。

「ファイルブラウザ」でファイルを選択すると、「Motion」ワークスペースの左上隅に視覚的プレビューおよびそのファイルのメタデータが表示されます。

プレビュー領域、ハード・ドライブ上のフォルダ、メディアファイルのリストが表示された「ファイルブラウザ」

ライブラリ

メインのワークスペースの左側に配置されている「ライブラリ」には、「Motion」で利用できるエフェクト、コンテンツ、プリセット、ビヘイビア、フィルタ、およびその他の要素があります。フォント、ミュージック、フォトなどを追加したり、「Motion」で作成したコンテンツやエフェクトを保存することで「ライブラリ」のコンテンツを拡張できます。

「ライブラリ」で項目を選択すると、「Motion」ワークスペースの左上隅に視覚的プレビューが表示されます。プレビュー領域には、ビヘイビア、フィルタ、ジェネレータなど、選択した項目の説明がテキストで表示されます。

プレビュー領域、「ライブラリ」リスト、「ライブラリ」スタックが表示された「ライブラリ」

インスペクタ

Motion プロジェクトのオブジェクト(イメージ、ビデオクリップ、またはエフェクト)を選択すると、そのパラメータコントロールがメインのワークスペースの左側に配置されている「インスペクタ」で使用可能になり、調整ができるようになります。

「情報」、「ビヘイビア」、「フィルタ」、および「オブジェクト」パネルとパラメータコントロールが表示された「インスペクタ」

「インスペクタ」には 4 つのカテゴリがあり、各パネルには選択しているオブジェクトのパラメータコントロールが表示されます:

  • 「情報」インスペクタ:選択したオブジェクトの位置、調整、ブレンドモードなどといった基本属性を設定するためのコントロールが表示されます。

  • 「ビヘイビア」インスペクタ:ビヘイビアの属性を調整するためのコントロールが表示されます。ビヘイビアは、プロジェクト内のオブジェクトに適用できるアニメーションおよびシミュレーションのエフェクトです。

  • 「フィルタ」インスペクタ:フィルタの属性を調整するためのコントロールが表示されます。フィルタは、プロジェクト内のオブジェクトに適用できる視覚的処理です。

  • 「オブジェクト」インスペクタ:表示されるコントロールは、選択されているオブジェクトのタイプによって変わります。このインスペクタの名前も状況依存型であり、選択されているオブジェクトの種類(カメラ、テキスト、シェイプなど)によって変化します。

ヘッドアップディスプレイ(HUD)

最もよく使われる「インスペクタ」のコントロールは、ヘッドアップディスプレイ(HUD)(表示/非表示を切り替えられるフローティングウインドウ)でも使用できます。詳しくは、HUD でレイヤーを変形するを参照してください。

「HUD」ウインドウ

プロジェクトパネル

「ファイルブラウザ」、「ライブラリ」、または「インスペクタ」とキャンバスの間のプロジェクトパネルには 3 つのリストがあり、それぞれからプロジェクトの異なる側面にアクセスできます:

  • 「レイヤー」リスト:プロジェクトのオブジェクト(グループ、レイヤー、カメラ、ライト、ビヘイビア、フィルタなど)の階層を表示します。

  • 「メディア」リスト:プロジェクトに読み込んだファイルを表示します。

  • 「オーディオ」リスト:プロジェクトのオーディオファイルへのアクセスや制御が可能です。

これらのパネルは、単にプロジェクト内の項目をリスト表示したものではなく、イメージレイヤーの重ね順や、オーディオ設定、ソースメディアの設定など、モーション・グラフィックス・コンポジションの主な属性を整理できます。

プロジェクトパネル

キャンバス

キャンバスは、コンポジションのオブジェクトの変更や配置を行う視覚的なワークスペースです。「ライブラリ」や「ファイルブラウザ」からキャンバスにドラッグするだけで、プロジェクトにレイヤーやエフェクトを追加できます。キャンバスのコンポジションは、プロジェクトを共有するときにそのまま出力されます。

キャンバスの下部中央に並んでいるボタンが、トランスポートコントロールです。これらを使って、プロジェクトを再生したり、時間経過に伴ってどのように見えるかを確認したりできます。

「キャンバス」ウインドウ

ツールバー

「Motion」のワークスペースの中心にあるツールバーから、オブジェクトを編集および作成するためのツールにアクセスできます。2D 空間や 3D 空間でオブジェクトを変形するためのツール、テキスト、シェイプ、マスクを作成するツール、カメラ、ライト、ジェネレータ、パーティクルシステム、リプリケータを追加するボタン、およびオブジェクトにフィルタやビヘイビアを適用するためのポップアップメニューが含まれます。

ツールバー

タイミングパネル

「Motion」のワークスペースの下部にあるタイミングパネルでは、プロジェクトのコンテンツの時間コンポーネントを表示して変更することができます。3 つのパネルがあり、それぞれからプロジェクトのタイミングの異なる側面を制御できます:

  • ビデオタイムライン:プロジェクト内のオブジェクトの概要と、時間の経過と共にそれらがどのようにレイアウトされるかを見ることができます。

  • オーディオタイムライン:プロジェクトのオーディオコンポーネントの概要と、時間の経過と共にそれらがどのようにレイアウトされるかを見ることができます。

  • キーフレームエディタ:アニメーションパラメータとエフェクトのアニメーションカーブが表示されます。

タイミングパネル