例:プリズム・ブラー・トランジションを作成する

この例では、「Motion」で独自の、かつ単純な Final Cut Pro X トランジションを作成する方法を示します。クリップ A が、プリズム・ブラー・エフェクトに合わせてクリップ B にディゾルブします。

  1. 「ファイル」>「新規」と選択します(または Command + N キーを押します)。

  2. 「プロジェクトブラウザ」で「Final Cut トランジション」を選択し、Final Cut プロジェクトに必要なプロジェクトプリセットを選択してから、「継続時間」を 200 フレームに設定して、「開く」をクリックします。

    参考: この例では「放送 HD 720」プリセットを使用します。

    プロジェクトが開きます。これには、2 つのプレースホルダレイヤー(「トランジション A」と「トランジション B」)を備えたグループが 1 つ含まれます。

  3. オプション:エフェクトの見えかたをプレビューするには、静止画像を「ファイルブラウザ」から「レイヤー」リスト内の「トランジション A」にドラッグしてから、別の静止画像を「トランジション B」にドラッグし、ポインタがカーブした矢印に変化したらマウスボタンを放します。

    これらのイメージはプレビューするためのもので、「Final Cut Pro」には保存されません。

    「トランジション A」プレースホルダに追加された静止画像

    参考: この例では、イメージは一切使用しません。

    デフォルトでは、プロジェクトの再生時(スペースバーを押します)にトランジションはありません。「トランジション A」が終了すると、「トランジション B」が突然開始されます。

  4. 「タイムライン」内でポインタを「トランジション A」バーの末尾に置き、バーの終了エッジをプロジェクトの末尾にドラッグしてバーをトリムします。

    「タイムライン」で「トランジション A」タイムバーをドラッグしています
  5. 「トランジション B」バーの開始エッジをフレーム 80 にドラッグしてバーをトリムします。

  6. 以下の操作を行って、「トランジション A」の不透明度をアニメートします:

    1. 記録ボタンをクリックして(A キーを押して)、「トランジション A」を選択します。

    2. 再生ヘッドをフレーム 1 にドラッグし、「情報」インスペクタで「不透明度」を 100 に設定します。

      デフォルトの不透明度値は 100 であるため、不透明度値スライダを前後に動かすか、隣接する値スライダに 100 を入力して、キーフレームが確実に作成されるようにします。

      ヒント: 「タイムライン」にキーフレームを表示するには、「タイムライン」の右上隅にある「キーフレームを表示します/隠します」ボタンをクリックします。

      「タイムライン」のトラック領域にある「キーフレームを表示します/隠します」ボタン
    3. 再生ヘッドをフレーム 80 にドラッグし、「情報」インスペクタで「不透明度」を 100 に設定します。

      キーフレームが確実に作成されるように、不透明度値を再度調整します。これにより、「トランジション A」が「トランジション B」にフェードインするときに黒くなるのを防ぎます。

    4. 再生ヘッドをフレーム 130 にドラッグし、「情報」インスペクタで「不透明度」を 0 に設定します。

      プロジェクトを再生すると、「トランジション A」が「トランジション B」にフェードインします。

  7. 「レイヤー」リストで「グループ」を選択します。

  8. ツールバーで、「フィルタを追加」ポップアップメニューをクリックして、「ぼかし」>「プリズム」と選択します。

    ツールバーの「フィルタを追加」ポップアップメニュー
  9. 次の操作を実行することで、「プリズム」フィルタのブラー量をアニメートします:

    1. 再生ヘッドをフレーム 1 にドラッグしてから、「フィルタ」インスペクタを開いて、「量」を 0 に設定します。

    2. 再生ヘッドをフレーム 105 にドラッグしてから、「フィルタ」インスペクタで「量」を 50 に設定します。

      キャンバス。「トランジション B」での「プリズム」フィルタのエフェクトが表示されています
    3. 再生ヘッドをフレーム 200 にドラッグしてから、「フィルタ」インスペクタで「量」を 0 に設定します。

      プロジェクトを再生すると、「トランジション A」が「トランジション B」にフェードインするときにプリズムブラーが右に移動し、次に左に移動します。

  10. 「ファイル」>「保存」と選択してから、以下の操作を行います:

    1. 保存ダイアログで、テンプレートの名前を入力します。

      名前を指定しないと、テンプレートは「Final Cut Pro」の「トランジションブラウザ」に「新規テンプレート」と表示されます。

    2. 「カテゴリ」ポップアップメニューでカテゴリを選択します。

      独自のカテゴリを作成することもできます。カテゴリは、「Motion」の「プロジェクトブラウザ」と「Final Cut Pro」の「トランジションブラウザ」に表示されます。

    3. 必要に応じて、「テーマ」ポップアップメニューでテーマを選択します。

      テーマは作成することもできます。テーマは、「Motion」の「プロジェクトブラウザ」と「Final Cut Pro」の「テーマブラウザ」に表示されます。テーマは、テンプレートの分類に役立つメタデータ・タグです。

    4. プロジェクト内で使用されていないメディア(「メディア」リスト内のメディアやオーディオのうち、テンプレートで使用されておらず、テンプレートに含めるかどうかを後で決められるもの)を保持するには、「使用していないメディアを含める」を選択します。

      テンプレート関連のファイルを保存する場所については、テンプレートファイルとメディアの保存場所についてを参照してください。

    5. 「Motion」の「プロジェクトブラウザ」にプレビュームービーを表示したい場合は、「プレビュームービーを保存」を選択します。

      プリズムブラーのトランジションを「Final Cut Pro X」の「タイムライン」に適用した後で、その継続時間を簡単に変更できます。トランジションの継続時間について詳しくは、トランジションテンプレートを作成するを参照してください。