「テキスト」インスペクタのフォーマットコントロール

よく実行するテキスト調整は、「テキスト」インスペクタの「フォーマット」パネルにあるパラメータコントロールで行えます。

「基本フォーマット」コントロール

  • プリセット:「フォーマット」パネルの上部にあるラベルのないポップアップメニューを使って、「ライブラリ」内のプリセット・テキスト・スタイルをプロジェクトのテキストに適用できます。このポップアップメニューを使って、プロジェクト内のテキストのフォーマット設定(および「アピアランス」パネルでのアピアランス設定)を保存することもできます。デフォルトのメニュー項目は「標準」です。

    テキストスタイルの適用および保存方法について詳しくは、プリセットテキストスタイルを使うを参照してください。

  • コレクション:「フォント」ポップアップメニューに表示されるフォントカテゴリをフィルタリングするためのポップアップメニュー。「すべてのフォント」に設定すると、OS X システムにインストールされたすべてのフォントが「フォント」ポップアップメニューに表示されます。

  • フォント:選択したテキストのフォントを選択するためのポップアップメニュー。

  • スタイル:「フォント」ポップアップメニューの右側にあるラベルのないポップアップメニュー。「Regular」、「Bold」、「Condensed」などの文字スタイルを選択できます。使用できるスタイルは、「フォント」ポップアップメニューで選択したフォントファミリーによって異なります。

  • サイズ:テキストのポイントサイズを設定するためのスライダ。スライダで設定できる最大値は 288 ポイントです。それよりも大きくするには、数値を超えて右にドラッグするか、値をクリックし、新しい数値を入力して Return キーを押します。

    「テキストサイズ」パラメータの「サイズ」値フィールド

    参考: オンスクリーンコントロールを使ってキャンバスでテキストを調整することもできますが、この場合はテキストがオブジェクトとして調整されるため、ポイントサイズ設定からは影響を受けません。

  • 配置:テキストの配置と位置揃えを設定するためのボタン。

  • 縦方向の配置:縦方向のテキスト配置を設定するためのボタン。

  • 行間:テキストの行間の距離(行間隔)をポイントサイズ単位で設定するためのスライダ。

    ヒント: 改行が存在する場合にテキストの行間を個別に変更するには、「テキスト」ツールでテキストを選択して、「行間」スライダを調整します。選択したテキストを含む行の行間が変更されます。

  • 文字間隔:文字の間隔を設定するためのスライダ。各文字間に均等な値が適用されます。

  • カーニング:文字の間隔を調整するためのスライダ。

  • ベースライン:文字のベースライン(文字の下揃えの位置を決める、見えない横線)を調整するためのスライダ。

「詳細フォーマット」コントロール

  • 調整:文字を比例的に拡大/縮小するためのスライダ。X または Y 方向のみに拡大/縮小するには、開閉用三角ボタンをクリックして X および Y の拡大/縮小値を個別に設定します。

    「インスペクタ」の「調整」パラメータが展開されています
  • レイアウトに影響する:拡大/縮小がパス上のテキストにどのように影響するかを設定するためのチェックボックス(「調整」パラメータを展開すると表示されます)。(テキストパスについては、パス上のテキストを作成して変更するを参照してください。)たとえば、「レイアウトに影響する」の選択を解除した場合、テキストが開いたスプラインパス上にある(さらに「レイアウト」パネルで「折り返す」が選択されていない)ときは、「調整」パラメータを大きくすると文字がパスの長さに合わせて集まります。「レイアウトに影響する」を選択した場合は、拡大すると文字がパスを超えて広がり、縮小すると文字がその配置(左、右、または中央)に従って集まります。

    キャンバスに、調整する前のテキスト、「レイアウトに影響する」チェックボックスを選択/選択解除した状態で調整した後のテキストが表示されています
  • オフセット:元の位置(アンカーポイント)からのテキストのオフセットを設定するための値スライダ。X、Y、および Z の各位置の値を表示するには、開閉用三角ボタンをクリックします。

  • 回転:このダイヤルを調整して、Z 空間で文字を回転させます。開閉用三角ボタンをクリックして、個別の X、Y、Z 回転コントロールにアクセスし、また「アニメート」ポップアップメニューにアクセスします。

  • アニメート:アニメートされた 3D 回転チャンネルの補間を変更するためのポップアップメニュー(「回転」パラメータを展開すると表示されます)。このメニューには 2 つのオプションがあります。

    • 回転を使用:デフォルトの補間方法で、テキスト文字が最初の回転から最後の回転まで回転します。アニメーションに応じて、文字が最終的な向き(最後のキーフレーム値)までねじりながら動きます。たとえば、X、Y、および Z の各「回転」パラメータを使い、プロジェクトでのアニメーションを 0 度から 180 度の範囲に設定すると、テキストの文字がすべての軸を中心にして回転しながら目的の方向に移動します。

    • 方向を使用:この方法は、よりスムーズな補間を目的としており、多重回転はできません。文字の開始時の向き(最初のキーフレーム)と終了時の向き(2 つ目のキーフレーム)の間が補間されます。

    「アニメート」パラメータについて詳しくは、「情報」インスペクタのコントロールを参照してください。

    参考: 「アニメート」パラメータのオプションが有効になるようにするには、「回転」パラメータをキーフレーム設定する必要があります。

  • イタリック体:文字に傾きの値を追加してイタリック体をシミュレーションするためのスライダ。

  • 固定スペース:このチェックボックスを選択すると、文字間に固定のスペースが適用されます。

  • すべてを大文字に:文字が大文字になるチェックボックス。

  • そのときのサイズ:大文字のサイズをフォントのポイントサイズに対する割合で設定するためのスライダ(「すべて大文字」チェックボックスを選択すると表示されます)。

  • FCP で編集可能:このチェックボックスを選択すると、「Final Cut Pro X」に公開されるテンプレート内でテキスト文字列、テキストサイズ、および文字間隔を編集できるようになります。

    「Final Cut Pro」への公開について詳しくは、Final Cut Pro テンプレートの概要を参照してください。

テキストエディタ

  • テキスト:「インスペクタ」からプロジェクトにテキストを追加したり編集したりするためのテキストフィールド(影の付いた暗い領域)。詳しくは、テキストを追加するを参照してください。