リグの動作

リグを作成してウィジェットコントロールを追加すると、スナップショットのセットをウィジェットに割り当てることができます。スナップショットは、プロジェクト内の 1 つまたは複数のオブジェクトのパラメータ状態を記録したものです。ウィジェットを使用すると、保存したスナップショットを切り替えることができます。たとえば、チェックボックスウィジェットを使って、シェイプの「調整」パラメータと「カラー」パラメータのスナップショットをある値セット(「大」と「赤」)で記録してから、別のスナップショットを異なる値セット(「小」と「緑」)で記録することができます。この例では、(「ウィジェット」インスペクタで)チェックボックスウィジェットを選択/選択解除すると、シェイプが大きい赤色から小さい緑色に変更されたり、その逆に変更されたりします。スナップショットの概要を参照してください。

ウィジェットには 3 つの種類があり、それぞれがスナップショットを異なるレベルで制御します:

  • チェックボックス:最も基本的なウィジェットで、2 つのスナップショットを切り替えます。詳しくは、チェックボックスウィジェットを参照してください。

  • ポップアップメニュー:やや複雑なウィジェットで、複数のスナップショットから選択できます。詳しくは、ポップアップ・メニュー・ウィジェットを参照してください。

  • スライダ:最も複雑なウィジェットで、複数のスナップショットに段階的な変化を適用できます。詳しくは、スライダウィジェットを参照してください。

スナップショットを記録するにはいくつかの方法があります。最も基本的な方法は、「ウィジェット」インスペクタのリグ編集モードを使うことです。リグ編集モードでは、オブジェクトのパラメータに変更を加えると、そのウィジェット内のアクティブなスナップショットがアップデートされます。詳しくは、簡単なリグを作成するを参照してください。スナップショットを割り当てる別の方法については、スナップショットの概要を参照してください。

リグを使うときは、以下のいくつかの要素を考慮に入れてください:

  • プロジェクト内の各パラメータは、一度に 1 つのウィジェットにのみ割り当てることができます。ただし、パラメータのさまざまな値を異なるスナップショットとして保存し、ポップアップメニューやスライダウィジェットを使ってアクセスすることは可能です。

  • パラメータを 2 つのウィジェットを使って同時に制御することはできないため、リグやウィジェットを複製(またはカット、コピー&ペースト)することはできません。同様に、リグ済みのパラメータを使ってオブジェクトを複製(またはコピー&ペースト)しても、新しいオブジェクトのパラメータではリグは行われません。

  • ウィジェットにパラメータが割り当てられている場合、別のウィジェットのスナップショットを記録している最中にそのパラメータを変更することはできません。たとえば、シェイプオブジェクトの色を制御するスライダウィジェットを使用している場合、別のウィジェットのスナップショットの記録を開始すると、シェイプの色を変更することはできません。

  • リグを実行できないパラメータ・タイプもあります。ミニカーブエディタを使ってオブジェクトのある範囲にわたって影響を及ぼすパラメータ(「シェイプ」インスペクタのさまざまな「オーバーストローク」パラメータなど)は、スナップショットの記録中にリグに追加したり、変更したりすることはできません。リグを実行できないパラメータを編集モードで変更すると、変更は全体(そのオブジェクトを含むすべてのスナップショット)に適用されます。