OpenEXR トーンマッピング

OpenEXR イメージにトーンマッピングを適用して、イメージをモニタに表示できるようにイメージのダイナミックレンジを狭くします。「露出」、「カブリ除去」、「ニーポイント(低)」、および「ニーポイント(高)」の各パラメータを使用して、高ダイナミックレンジのイメージのピクセルをより狭いダイナミックレンジにマッピングする方法を制御できます。

推奨されるワークフローは、「OpenEXR トーンマッピング」フィルタをコンポジットの結果に適用することです。つまり、OpenEXR イメージにほかのフィルタを適用したり、イメージをプロジェクト内のほかのイメージとブレンドしたりした後で、「OpenEXR トーンマッピング」フィルタを適用します。

参考: Motion 5.0.2 以降に読み込まれた OpenEXR ファイルは、高ダイナミックレンジのイメージとして保持され、イメージを特に変更しない限り、「Motion」の旧バージョンで表示した場合よりも明るく表示されます。バージョン 5.0.2 より前の「Motion」では、読み込まれた OpenEXR イメージにトーンマッピングが強制的に適用されていました。Motion 5.0.2 以降では、OpenEXR イメージを含む古いプロジェクトを開くと「OpenEXR トーンマッピング」フィルタが自動的にイメージに適用されるため、プロジェクトの元の外観は保持されます。

OpenEXR ファイルとして書き出すイメージのフル・ダイナミック・レンジを保持するには、書き出す前に「OpenEXR トーンマッピング」フィルタを無効にしてください。

このフィルタは、「フィルタ」インスペクタのパラメータコントロールを使って調整します:

  • 露出:表示されるイメージを明るくするか暗くして、イメージのレンジの最大値または最小値で細部を見やすくします。

  • カブリ除去:イメージ内の「カブリ」の除去を試みます。録画中に、カメラの迷光によりイメージのカブリが発生し、不要な光が現れることがあります。

  • ニーポイント(低):イメージに表示される白および中間のグレイの最小値を設定します。「ニーポイント(低)」と「ニーポイント(高)」の間の値は圧縮されるため、クリッピングを発生させずに、より広いレンジのピクセル値を表示できます。

  • ニーポイント(高):イメージに表示される白および中間のグレイの最大値を設定します。

  • ミックス:元のイメージと変更したイメージをブレンドする割合を設定します。