ランダムモーション

「ランダムモーション」ビヘイビアは、オブジェクトの位置をアニメートして、キャンバス上のランダムなパスに沿ってオブジェクトを移動させます。「ランダムモーション」ビヘイビアは、同時に動かしたい大量のオブジェクトに対して、さまざまなアニメーションパスを作成できます。たとえば、キャンバスの中に 10 個のオブジェクトを配置して、それらすべてに「ランダムモーション」ビヘイビアを適用することができます。

このビヘイビアによって生成される動きはランダムに見えますが、ユーザが設定したパラメータグループによって事前に決まっています。パラメータを変更しない限り、このビヘイビアが作り出すアニメーションパスは同じままです。ランダムに生成されたパスが気に入らない場合は、HUD、または「ビヘイビア」インスペクタにある「生成」ボタンをクリックすると、新しい「ランダムシード」の数値が生成されます。この数値が、新しいパスを生成するために使われます。

「ランダムモーション」ビヘイビアは、他のビヘイビアによって作成された、オブジェクトの位置に作用するアニメーションパスにバリエーションを加えるものとして使うこともできます。次の例では、「周回」ビヘイビアが設定されたオブジェクトに「ランダムモーション」を追加した結果、中心の周りを移動するのは前と同じですが、軌道から軌道へとより不規則なアニメーションパスが作り出されています。

キャンバス。「周回」ビヘイビアと「ランダムモーション」ビヘイビアの組み合わせが表示されています

「ビヘイビア」インスペクタのコントロールを使って、このビヘイビアを調整します:

  • サブオブジェクトに適用:このビヘイビアが、グループ、パーティクルエミッタ、リプリケータ、テキストレイヤーなど、複数のオブジェクトを含むオブジェクトに適用されたときに表示されるチェックボックスです。このチェックボックスを選択すると、親オブジェクト内のすべてのオブジェクトは、個別に作用を受けます。このチェックボックスの選択を解除すると、親オブジェクト内のすべてのオブジェクトが一様にビヘイビアの作用を受けます。

  • 量:アニメーションパスの長さを変えることで、オブジェクトの移動速度を定義するスライダです。値を大きくすると、動きが速くなり、アニメーションパスが長くなります。

  • 周波数:アニメーションパスのうねりやカーブの数を指定するためのスライダで、表示されるアニメーションパスの曲がりかたで確認することができます。値を大きくすると、アニメーションパスに、より多くのカーブができます。値を小さくすると、よりまっすぐなアニメーションパスになります。

  • ノイズ量:「量」パラメータで指定されたアニメーションパスの形状に、さらに小刻みな動作を加える度合いを決めるためのスライダです。値を大きくすると、よりギザギザしたアニメーションパスになります。

  • ドラッグ:オブジェクトがアニメーションパスに沿って移動する速度を制御するスライダです。「量」パラメータは、アニメーションパスの長さを制御しますが、「ドラッグ」パラメータは、アニメーションパス全体を縮小/拡大します。

  • 範囲 X、Y、Z:ランダムモーションが作用する空間を指定するボタンです。たとえば、X と Y を有効にすると、XY 面上でモーションが発生し、Y と Z を有効にすると、YZ 面上で発生します。

  • ランダムシード:新しい「ランダムシード」の数値を生成するボタンです。このビヘイビアのほかのパラメータで設定した値に基づいて、新しくアニメーションパスを生成するためにこの数値が使われます。