シェイプ、マスク、およびペイントストロークの概要

シェイプ、マスク、ペイントストロークは、「Motion」で作成するベクトルベースのレイヤーです。

シェイプ

シェイプは主に、作品内に視覚的なエレメントを作成するために使用します。単一のシェイプを作品内の背景やカラーのグラフィックに使用したり、複数のシェイプを組み合わせて精巧なイラストを作成したりできます。シェイプはほかのレイヤーと同様に動作します。ただし、シェイプレイヤーはレイヤーとして読み込むイメージやビデオクリップと異なり、あらかじめ作成されたシェイプを「ライブラリ」から追加するか、キャンバスでカスタムシェイプを描画して、「Motion」で作成されます。カスタムシェイプには、矩形または楕円として描画される単純なシェイプと、ベジェシェイプまたは B スプラインシェイプとして 1 ポイントずつ描画される複雑なシェイプという 2 つのカテゴリがあります。複雑なシェイプ内の各コントロールポイントは何らかのコーナーまたはカーブを定義し、シェイプを構成する実際のスプラインによって、これらのコントロールポイントがスムーズな線で結ばれます。

シェイプを使い始めるときは、単純なシェイプとマスクの概要および複雑なシェイプとマスクの概要を参照してください。

例:「ベジェ」ツールを使って描画されたキャラクタとベジェシェイプを使って作成されたリプリケータ

マスク

マスクは特殊なタイプのシェイプであり、レイヤー内に透明な領域を作成するために使用します。シェイプは単独でレイヤーとして機能しますが、マスクにエフェクトを与えるにはイメージレイヤーに割り当てる必要があります。たとえばある写真の中の前景にある対象物を分離させる場合、マスクを作成して背景を切り取ることができます。マスクにも、シェイプと同様、矩形または楕円として描画される単純なマスクと、キャンバスでベジェシェイプまたは B スプラインシェイプとして 1 ポイントずつ描画される複雑なマスクの 2 つのカテゴリがあります。

マスクを使い始めるときは、単純なシェイプとマスクの概要および複雑なシェイプとマスクの概要を参照してください。マスクの透明度について詳しくは、マスクと透明度の概要を参照してください。

図。 「キャンバス」ウインドウ。マスクがかけられたレイヤーが表示されています。

ペイントストローク

シェイプと同様に、ペイントストロークは作品内に視覚的なエレメントを作成するために使用します。ペイントストロークは、キャンバスで 1 回の連続的な動作で描画されます。スタイラスペンとグラフィックスタブレットを使えば、ペイントストロークを流動的な手法で描画することができます。また、マウスやマルチタッチ対応のデバイスを使ってペイントストロークを描画することもできます。

ペイントストロークの使いかたについて詳しくは、ペイントストロークの概要を参照してください。

キャンバス。「シーケンスペイント」ビヘイビアが適用されているペイントストロークが表示されています

「Motion」のほかのオブジェクトと同様に、シェイプ、マスク、およびペイントストロークも、パラメータにキーフレームを設定するかビヘイビアを適用することにより編集やアニメートが可能です。また、「シェイプ」ビヘイビアカテゴリにはシェイプをアニメートする目的で設計されたビヘイビアが含まれており、ペイントストロークの長さにわたるエフェクトをシーケンス処理するビヘイビアなどがあります。「シェイプ」ビヘイビアの使いかたについて詳しくは、「シェイプ」ビヘイビアの概要を参照してください。